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故郷函館に思いを込めたブログ。曖昧な記憶を元に書いてます。 (2004年7月開設)
by beatpops
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『SOS』ザ・ルースターズ~夏になると聴きたくなる思い出の曲 vol.1
『SOS』ザ・ルースターズ~夏になると聴きたくなる思い出の曲 vol.1_a0000054_14524674.jpg高校卒業後、予備校に通うため札幌で生活していた(1985年)。夏になると夏期講習で結構忙しかったが合間をぬって函館に帰った。はじめての帰省である。札幌の夏は思いのほか暑く、夏バテ気味だったので函館の風がとても心地よく感じられた。

ちょうど帰省したときにリリースされたのがルースターズの『SOS』。フロントマン大江慎也が脱退して、それまでギターを弾いていた花田裕之がメインボーカルをとることになった第1弾シングル(12インチ)。大江の復帰を信じ、自らボーカルを志願してルースターズ継続を選択した花田。傑作アルバム「Φ」のあと、一体どんな作品になるか期待と不安を抱えて玉光堂に買いに行った。

ジャケットはPOSH BOY(?)を着た「ポップ」な4人。今見るとどうしても時代を感じさせてしまう。衣装とは対照的に表情は決して明るくないが、気負った感じもない。下山のメイクはちょっと和田アキ子みたいだ。ジャケットを手にしたときは「今後はこういう(ポップ)路線で行くんだ」と普通に納得した(このあと「NEON BOY」を経て路線は大きく変わっていく)。

『SOS』ほか全3曲入り。『SOS』はこれまでのルースターズの作風にはないポップさで違和感を覚えたファンも多かったと思う。作詞は”サンハウス”柴山俊之、作曲は花田。ポップではあるが弾けてはいない、メンバー自身も戸惑いを抱えている感じ。「不安定」というべきか、試行錯誤的な曲ではある(曲名が『SOS』だからそれでいいのか)。花田がはじめて作詞した曲『SUNDAY』は、その後ライブでもアップテンポにアレンジされてたびたび演奏された。熱帯夜にぴったり。ラストの『OASIS』は「Φ」の『Venus』や『Message From』の雰囲気を持つが、より現実世界に近い。

予備校の寮にはラジカセしかないので、帰省して久しぶりオーディオでレコードを堪能することができた。そのときよく聴いていた1枚。今でもこの季節になると聴きたくなる。

by beatpops | 2005-07-11 00:45 | 函館思い出の音楽 | Comments(0)
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